平成26年は北海道でも、8月に道北を中心とした豪雨があり、礼文町や稚内市で多数の土砂災害が発生し2名の方が犠牲となったほか、9月には支笏湖周辺において豪雨が引き金となり発生した土石流などにより国道453号が1ヶ月にわたり寸断されるなど、身近な危険として土砂災害が再認識された年でした。
寒地土木研究所は、日本気象協会、北海道立総合研究機構地質研究所、室蘭工業大学、北海道大学の協力のもと、平成26年12月4日(木)に「北海道の土砂災害に関する緊急セミナー」を開催し、8月の礼文・稚内と9月の支笏湖周辺の土砂災害、また昭和56年の札幌土砂災害について、一般の参加者も交えて発表・情報交換をおこないました。
以下は、各発表機関がセミナーでの講演内容を基に調査報告としてとりまとめたものです。
今後ともこのような土砂災害に対しては、関係機関で連携しながら防災・減災に向けた取り組みを進めてまいります。
報告1 北海道における2014年8月、9月の豪雨の概要について
松岡 直基(日本気象協会)
伊東 佳彦(寒地土木研究所)
報告3 礼文・稚内の豪雨斜面災害調査報告−北海道立総合研究機構地質研究所による調査の概要―
石丸 聡・渡邊 達也(北海道立総合研究機構地質研究所)
報告4 平成26年8月に礼文町・稚内市で発生した土砂災害に関する現地調査報告
矢島 良紀・伊東 佳彦・日下部 祐基・山崎 秀策・菅原 雄(寒地土木研究所)
中津川 誠・川村 志麻・加賀屋 誠一(室蘭工業大学)
報告6 平成26年9月11日の支笏土石流等による国道453号の災害について
倉橋 稔幸・藤浪 武史(寒地土木研究所)
吉井 厚志(寒地土木研究所)
2015年3月27日
「北海道の土砂災害に関する緊急セミナー」の講演内容を基に調査報告をとりまとめました。
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